Friday, December 31, 2010

年始の、私的テレビガイド(道産子仕様)







年始の番組で心惹かれたプログラムを紹介しています。
民放は、深夜映画意外あまりピンとこず、やはりNHK頼りになってしまう。目玉は「新春TV放談」。
TV界の第一線で活躍するパネラーがNHK・民放の垣根を越えて番組批評するという、
シンプルながら過去にあまりないタイプの番組。白熱するトークが毎年楽しみです。
今年のパネラーはテリー伊藤、森達也、大根仁、鈴木おさむ、矢口真里。進行は千原ジュニア。
柳家小三治、ケーシー高峰ら大御所がたくさん出演する「初笑い東西寄席」はお正月ならではです。
ほぼ日テレビガイドも併せてどうぞ。
*****
■1日(土)
 5:30-極める!・選 西田尚美の京都学「京の都は“市”パラダイス」(NHK教育)[URL]
 6:25-アンコール さわやか自然百景「知床半島 早春」
 17:00愛されて50年♪みんなのうた新春スペシャル!(NHK総合)[URL]
 21:00-史上空前! 笑いの祭典ザ・ドリームマッチ2011 (HBC)[URL]
 深夜1:45-映画「ネバーランド」(UHB)
 深夜2:10-映画「Dolls」(HBC)

■2日(日)
 8:30-南米大陸一周165日の旅・前編「アンデスを巡りパタゴニアへ」(NHK総合)[URL]
 18:05-ヒューマンドキュメンタリー「色と生きる・志村ふくみ」(NHK総合)[URL]
 22:10-北斎・幻の海~パリで発見!伝説の傑作“千絵の海”完全復刻~(NHK総合)[URL]
 23:55-新春TV放談2011(NHK総合)[URL]
 深夜0:25-映画「百万円と苦虫女」(HBC)
 深夜1:05-映画「スリーピー・ホロウ」 (HTB)
 深夜1:45-映画「バベル」(UHB)

■3日(月)
 5:30-極める!・選 西田尚美の京都学「体験!京町家暮らし」(NHK教育)[URL]
 12:15-初笑い東西寄席(NHK総合)[URL]
 21:00-道場六三郎・80歳の挑戦(NHK総合)[URL]
 22:00-スコラ・坂本龍一音楽の学校 バッハ編、ジャズ編、ドラムズ&ベース編(NHK教育)
 23:40-映画「HANA-BI」(HBC)

■4日(火)
 13:20-徹子の部屋 向井理「「ゲゲゲから異色経歴まで語る」(HTB)[URL]
 15:00-映画「羊たちの沈黙」(HBC)
 22:00-有田とマツコと男と女~世論調査スペシャル~(HBC)[URL]
 22:00-IPPONグランプリ2011 開幕戦inお台場(UHB)[URL]

■5日(水)
 13:20-徹子の部屋 カトリーヌ・ドヌーヴ 「カトリーヌ・ドヌーヴ4人の孫が」(HTB)[URL]

Sunday, December 26, 2010

クリスマスの気分で

メリー・クリスマス。

「Her Morning Elegance 」Oren Lavie


イスラエル人ミュージシャン・Oren Lavieの、まるで上質な絵本のようなPV。
すべてストップモーション(静止画を繋げて動画のように見せる、アニメ的手法)を用いて
靴下、枕、シーツなど日用雑貨だけで素晴らしい世界観を表現している!
ベッドから一歩も出ていないというのに、海から空まで、彼女はどこまで行くのでしょう。
靴下のお魚が可愛い!
ディレクターのギャラリーサイトによると2096枚もの静止画からできているようです。

パロディ動画もあります! ひ、ひどい!けど、すごい完成度。


ポップでカラフルな、こんなストップモーションも発見。


BOOK MARK
NORAD(北米航空宇宙防衛司令部)のサンタ追跡プログラム
 大人の底力を見せた企画。
プレゼントにぴったりな、十勝菓子工房「菓音」の雑貨スイーツ!
 ナイスアイデア。パッケージを含め、甘すぎない感じが洒落ています。他の菓子も美味しそう。
クリスマス・イブひとり特別企画「夢のかけらもないサンタになる」 
 仕事でも何でもないのに、サンタとして町に繰り出した男性の1日。勇気と冷静な観察眼に平伏します。

クリスマスに更新しようと思ったのに、遅れちゃいました!

Tuesday, December 7, 2010

北から来た年賀

せっかく出会った人との縁、年に1回のやりとりでもココロ温まるもの。
ここ何年かは、撮りためた地元の写真を送っていて、遠方の人ほど喜んでくれて嬉しい。
写真はまるで素人でも、プリントする紙次第で印象はかなり変わる。
よく使うのは耳付き(端っこがボソボソになっている)和紙はがき、
マルマンの絵手紙用ポストカードの最高級画用紙。表面に凹凸があって写真を刷ると味わい深くなる。

来年はどんな景色を届けよう。

△2008年の年賀状写真。北海道名物、小清水町の防風林。これから育とうとしている感じが良いでしょう。
なんと、熱気球に乗って撮影しました。絵画のような景色は忘れられない思い出。

△2010年のボツ写真。とはいえ、青い海にポツンポツンと浮かぶ白い流氷の欠片は風情があって好きです。

△2010年のお年賀に使ったのはこちら。網走の観光砕氷船「おーろら」で休憩中のオオセグロカモメ。
合成に見えますが、彼らのフテブテしさをご存知の方なら納得・天然の貫禄なのです。

BOOK MARK
郵便局社員、バイトに「年賀状売り捌いてこいよ、時給下げるぞ」
 世も末だなあ。
エスパー伊東から年賀状が届くサービス始動
 向井理とかもいるのに、あえて見出しに持ってくる心意気。
POSTA COLLECT
 知らないとチョット損する、郵便局のオリジナルブランド。
 公共機関のグッズながらも、届いて嬉しくなるデザイン。
 残念ながら取り扱いは10店舗と多くはないですが
 レターセットや封筒などを扱うライン「POSTA COLLECT BASIC」は最寄りの局でも販売されていました。

Saturday, November 20, 2010

森ガール風アイテムの宝庫?「ジャッカ・ドフニ」の思い出

今月初めに飛び込んできた、悲しいニュース。
ウィルタ資料館 32年の歴史に幕‎

ウィルタ族とはロシア・サハリン州の少数民族で、「ジャッカ・ドフニ」は彼らの生活用品を展示した資料館です。
かつて旧日本軍に徴用された一部のウィルタ族が戦後、網走に移住するなど北海道とは深い関わりがあります。
でも、実際彼らの文化に触れられる機会は少ないでしょう。貴重な資料館だっただけに、残念。
夏に訪れたときの写真とともに、館内を紹介します。


網走川のほとりに佇むジャッカ・ドフニ。トドマツの丸太で作られた、味わいあり過ぎる建物です。
林に囲まれて見つけづらいのですが、手前にある白いテントとルピナスの花が目印。


閉館で何が悲しいって、この資料館は森ガールも小躍りしそうな…素敵クラフトの宝庫なんです。
その一部をごらんあれ~。


アザラシなど海獣類の皮やありあわせの布でつくったミトンと靴。フォークロア風。


一見ポップ!ながらも色あいは渋くて垢抜けている、ウイルタの民族衣装。
クロスステッチが施されていたり、鈴や小さなポンポンが付いていたりと非常に手が込んでいる。
手仕事に対する愛がひしひしと感じられます。


このバッグ、都会の男の子が下げていても違和感ないと思うけれどドウかな?
右のアイテムは「ジチカウンペ」=したばかま、と言ってパンティーのように使われていたよう。うーん、ポップ。


これからの季節にぴったりなアザラシの毛皮バッグ。
ウイルタに限らず、北方少数民族のファッションセンスには琴線が震わせられる。
右のカワイコちゃんたちは、ウイルタの守り神「セワ」。ファーをまとって、今風です。


ジャッカ・ドフニはウィルタ語で、「大切なものをおさめる家」。
この、味があり過ぎる建物自体もウイルタの伝統建築を再現した、価値あるものです。
何らかの方法で続けてもらえたらと願っているのですが…。

※11/20追記…館内の資料は美幌町の関連施設?に移動されるそうです。

BOOK MARK
ウィルタについて(wikipedia)
ジャッカ・ドフニ(北海道新聞・卓上四季)
蒼井優 写真集「ダンデライオン」
 蒼井優ちゃんが民族系フォークロアなお洋服でロシアを旅する、奇跡の写真集。

Sunday, November 7, 2010

8メートル級の巨大サメに出会った


「とにかくでかいサメが打ちあがっているらしい」との一報を受けた4日正午。
ここ最近はヒグマも出たし、座礁イルカだって見たことがあるし
大概のことには驚かないよ!と鼻息荒くオホーツク海へ。

いやあ、デカかったー。降参。このサイズのサメが打ちあがるのは全国的にも珍しいとのこと。
彼の名は「ウバザメ」。
魚類のなかで2番目に大きい大型サメで、プランクトンが主食だそう。
だから「ジョーズ」なんかと違って、外見から想像つかないほど歯はちっさいですよ。↓


専門家曰く、温帯や亜熱帯を中心に回遊する性質だそうですが、生態は色々と謎が多いとのこと。
ところでサメは「本当にサメ肌なのか?」


ワサビや大根がおろせそうなくらい、ザラザラでした!
サメの大きさがわかるよう、「ミセス・好奇心」こと知床博物館のS嬢と、その旦那様に立ってもらいました。
ごらんあれ。


海って神秘的。魚ってミステリアス!私たちはちいさい!

Thursday, October 28, 2010

着膨れたい!

さて、北海道はニットの季節になりました。
着膨れ名人のミス・防寒着として面目躍如です。


ブリティッシュウール100%、イギリス製Stuart Austinのウォーマーシリーズはとても可愛い。
このアームウォーマーは色違いがいくつかあって、
幾何学模様を編みこんだ定番のフェアアイル柄なのですがStuart Austinは
色使いが派手派手しくなく、地味すぎず絶妙なり。

中標津のおしゃれショップ「range life」で購入しました。
洋服のほかに文房具や生活雑貨など店主さんの審美眼が光る、道東の名店であーる。

Range Life(レンジライフ)
標津郡中標津町東5条南1-1  2F
木曜定休 [MAP] [URL]

Tuesday, October 12, 2010

棚からボタモチの白菜三昧

作りも作った、ロール白菜29個。

白菜高騰の最中なので、なんともゼイタクに思えてしまう。
地元の農家さんから規格外品を分けて頂きました。ありがたや。
そもそも、この辺で採れる「知床はくさい」は甘味が多くて良品質、
本州の漬物屋さんから指名買いされるので、地元民の口にはなかなか入らないのだ…。

ロールキャベツに比べて、葉っぱは剥がしやすくて巻きやすい。
コンソメスープをいっぱい吸ってトロトロ。洋風おでんのオモムキかなあ。

白菜がまだまだ余っているので、いよいよ扁炉(ピェンロー)に挑戦するときが来たらしい。
かの舞台美術家・妹尾河童さんが名著「河童のスケッチブック」の冒頭で紹介されており▼
シンプルながらも白菜の旨味を存分に生かした絶品鍋料理として一躍有名に…なったらしい。

河童のスケッチブック
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after the rain

Monday, October 11, 2010

ショート・トリップ in 中標津

木々が良い感じに色づき始めて、引きこもっていてはモッタイナイ。
お泊まりするほど時間はない。でも旅気分は味わいたい。さてどこ行こう?
という気分のとき。ウチのマチからわずか1時間ほどに位置する根室管内中標津町は
そんな欲求をほどよく満たしてくれる、週末トリップにピッタリなマチです。

ひとつ峠を越えただけで文化が違う、風土が違う、特産品が違う。
「町」なのにツタヤがある、ユニクロがある、隠れ家的なシャレたお店がある。
チョッとした都会感とスローライフが共存しています。

「トラットリア・ナッカリーノ」はトラットリア(=食堂)の名にふさわしい、気さくさが良い。
客層もファミリーからカップル、地元のおいちゃんまで誠に幅広い。
小上がりがあるイタリアンレストランなんて、珍しいのでは。気さくだ!

∵TRATTORIA Naccarino(トラットリア・ナッカリーノ)
 北海道標津郡中標津町東中2-10
 11:00~21:00 ランチ営業
 食べログ


きのこと自家製ベーコンのクリームソースパスタ。くっきりした味付けが道産子向き。
肉厚ベーコンが香ばしく存在感大。

奥に見えるのが小上がりなり。

Saturday, October 9, 2010

目からウロコの知床五湖撮影ツアー

仕事上、何かとカメラを使う機会が多いのですがマシンはゴツくてカッコ良くても、
いかんせんウデが無い。
カメラの機能に任せきってシャッターを切り、明暗をフォトショップで補正する日々。
それではイカン!自立したオンナになる!と一念発起。
知床の観光名所を巡りながらプロカメラマンに技術指導を賜るという一石二鳥ツアーに参加してきました。

 講師は山本純一せんせい。(写真右から2番目)
「カメラマン=無口」という私の勝手な思い込みは軽やかに打ち砕かれ、
名言・金言の嵐で目からウロコがポロリポロリ…。

最終日の知床五湖は、朝からあいにくの雨。
ガックリ肩を落とす我々に「ちっとも悲しがることはない!」と、山本先生は優しく諭します。
「湖に落ちる水滴や、雨に濡れた木の様子も美しい。何も損はない」
「自然を相手にしているんだから。変化に合わせてカメラに指令を与えればいいんだよ」

↓トーク上手な先生のアドバイスで、こんなに写真に変化が出た!(左がbefore、右がafter)
というか無知すぎ、私!

自然の厳しさも優しさも全て受け止めて、ファインダーの中で自分の世界をつくる。
これって人生そのものにも反映されていくことだよなあ~ ガッテン、合点。




こんなに原始的な風景があるステキな知床五湖の遊歩道ですが
来年から5月~10月は利用が有料化となります。
自然保護のための苦肉の策は、吉と出るかどうか。