Saturday, November 20, 2010

森ガール風アイテムの宝庫?「ジャッカ・ドフニ」の思い出

今月初めに飛び込んできた、悲しいニュース。
ウィルタ資料館 32年の歴史に幕‎

ウィルタ族とはロシア・サハリン州の少数民族で、「ジャッカ・ドフニ」は彼らの生活用品を展示した資料館です。
かつて旧日本軍に徴用された一部のウィルタ族が戦後、網走に移住するなど北海道とは深い関わりがあります。
でも、実際彼らの文化に触れられる機会は少ないでしょう。貴重な資料館だっただけに、残念。
夏に訪れたときの写真とともに、館内を紹介します。


網走川のほとりに佇むジャッカ・ドフニ。トドマツの丸太で作られた、味わいあり過ぎる建物です。
林に囲まれて見つけづらいのですが、手前にある白いテントとルピナスの花が目印。


閉館で何が悲しいって、この資料館は森ガールも小躍りしそうな…素敵クラフトの宝庫なんです。
その一部をごらんあれ~。


アザラシなど海獣類の皮やありあわせの布でつくったミトンと靴。フォークロア風。


一見ポップ!ながらも色あいは渋くて垢抜けている、ウイルタの民族衣装。
クロスステッチが施されていたり、鈴や小さなポンポンが付いていたりと非常に手が込んでいる。
手仕事に対する愛がひしひしと感じられます。


このバッグ、都会の男の子が下げていても違和感ないと思うけれどドウかな?
右のアイテムは「ジチカウンペ」=したばかま、と言ってパンティーのように使われていたよう。うーん、ポップ。


これからの季節にぴったりなアザラシの毛皮バッグ。
ウイルタに限らず、北方少数民族のファッションセンスには琴線が震わせられる。
右のカワイコちゃんたちは、ウイルタの守り神「セワ」。ファーをまとって、今風です。


ジャッカ・ドフニはウィルタ語で、「大切なものをおさめる家」。
この、味があり過ぎる建物自体もウイルタの伝統建築を再現した、価値あるものです。
何らかの方法で続けてもらえたらと願っているのですが…。

※11/20追記…館内の資料は美幌町の関連施設?に移動されるそうです。

BOOK MARK
ウィルタについて(wikipedia)
ジャッカ・ドフニ(北海道新聞・卓上四季)
蒼井優 写真集「ダンデライオン」
 蒼井優ちゃんが民族系フォークロアなお洋服でロシアを旅する、奇跡の写真集。

Sunday, November 7, 2010

8メートル級の巨大サメに出会った


「とにかくでかいサメが打ちあがっているらしい」との一報を受けた4日正午。
ここ最近はヒグマも出たし、座礁イルカだって見たことがあるし
大概のことには驚かないよ!と鼻息荒くオホーツク海へ。

いやあ、デカかったー。降参。このサイズのサメが打ちあがるのは全国的にも珍しいとのこと。
彼の名は「ウバザメ」。
魚類のなかで2番目に大きい大型サメで、プランクトンが主食だそう。
だから「ジョーズ」なんかと違って、外見から想像つかないほど歯はちっさいですよ。↓


専門家曰く、温帯や亜熱帯を中心に回遊する性質だそうですが、生態は色々と謎が多いとのこと。
ところでサメは「本当にサメ肌なのか?」


ワサビや大根がおろせそうなくらい、ザラザラでした!
サメの大きさがわかるよう、「ミセス・好奇心」こと知床博物館のS嬢と、その旦那様に立ってもらいました。
ごらんあれ。


海って神秘的。魚ってミステリアス!私たちはちいさい!