「カスカ~カナダ・ユーコンの森の狩猟民」に行ってきました。
カスカ写真展の撮影者は、仙台在住の山口未花子さん(左)。
カスカは、植物がほとんど育たない地に暮らすため、
ビーバーやヘラジカなどを狩猟し、主食としているそうです。
山口さんは現地でカスカの古老から狩猟や動物の知識を学び、
伝統的な工芸品づくりにも取り組んでらっしゃるそうで、
このとき手にはめていたヘラジカのミトンがとても可愛かった!
ヘラジカ皮でつくったミトン。伝統的なビーズ刺繍が施されている。
皮は、柔らかくするために、なんとヘラジカの「脳みそ」を溶かした
水に浸しておいてから絞って煙でいぶす(乾かす?)そうです。
1頭分の皮につき、1頭分の脳みそが適量だとか。ひー。
▽ヘラジカ猟についての覚え書き
川沿いでのヘラジカ猟=「ヘラジカが撃たれるのを待っている」という考え。この「動物への尊敬の示し方」が、とても興味深くて。
カスカの人々にとって狩猟とは、動物との魂の交流でもある。
動物へ尊敬の念を示した結果、彼らからの「贈り物」として肉や皮を得られる。
←ひとつの例として。
解体の最後、ヘラジカの気管を木の枝に吊るしています。
動物の魂が宿ると考えられている気管や、足の骨を
森の中に残すことが、次の猟でも動物と出会うことを
確実にするための儀礼…。
超でかいなあ、ヘラジカ。エゾシカとはくらべものにならない。 |
ヘラジカを解体するおじさん。と、それを見守る犬くん。 |
カスカのおばあちゃん。 |
ちなみに、ヘラジカ肉は「チョットくせがあって、馬肉ぽい」そう。
北方民俗博物館は、日本で唯一北方民族の文化を専門に紹介する博物館で、アイヌ民族はもちろん、
フィンランドのサーミ族やロシアのウィルタ族など、北国に生きる少数民族の歴史文化から
ファッションまでを網羅した、何度行ってもいろんな発見ができるスポットなのです。
わたしが北国の防寒ファッションを異常に好きなせいかもしれません。カワイイ!
とても魅力的な記事でした。
ReplyDeleteまた遊びに来ます!!